負の感情(執着)

【不思議の感情】人は不思議の負の感情を感じるから対象に惹かれる

桃の花

 

 

人は、

「何これ不思議〜」と言っているとき、

不思議の負の感情が発生しており、

 

これにより対象に惹かれ興味を持つようになる。

 

 

 

不思議の負の感情とは?

 

こんにちは、

最瞰者の良縁(みえにし)だ。

 

そう、冒頭の説明を、

正に不思議に思ったかもしれないが、

 

「何これ不思議〜」

 

と思ったとき、

不思議の負の感情が発生している。

 

そして、

人間は宇宙などを始めまだ知らない物に対し、

不思議の負の感情を感じる事で、惹かれ追い求めるようになる。

 

 

不思議の負の感情 … 未知の物などを『不思議…』と思っているときに発生している感情。対象を理解するように促している。

 

 

では、

この「不思議の負の感情」が無かったとしたら、

人類はどのようになっていただろうか?

 

 

そう、未知の物に興味を抱かないため、

ロケットはおろか、

電気そのものを使えていたかどうかすら怪しかったかもしれない。

 

 

 

不思議の負の感情の発生条件

 

そう、

人類は不思議の負の感情で未知の物に興味を抱き、

進化に繋げていった経緯がある。

 

ただ、

見慣れない物だからといって、

いつも不思議の負の感情が発生したりは実はしない。

 

あなたは、

見慣れない大きな犬に道で出くわした時、

 

「何あの犬?不思議〜」

 

と呑気に見入っているだろうか?

 

そう、

吠えられたり噛まれるかもしれないドキドキから、

それどころでは無いだろう。

 

実は、

このような危険な時は、

不思議の負の感情は発生しないようになっている。

 

不思議の負の感情とは、

動画で見る宇宙や動画の見慣れない生物のように、

あくまで自分に危険がない時に発生するものだ。

 

危険がなく生命の《生存欲求》よりも、

進化の《求知欲求》の方を優先できる場合、

不思議の負の感情は発生するようになっている。

 

 

【不思議の負の感情の発生条件】

 

・進化の《求知欲求》を刺激する未知の物

・危険がない時(《生存欲求》<《求知欲求》)

 

 

不思議の負の感情 … 危険はなくすぐには理解できないモノに対して、興味を持ち理解するように促す負の感情

 

 

例えば、

TVなどでやるUFOや未知の生物の特集は、

不思議な感じがして観てしまう、という人も多いだろう。

 

これは、TVで観る分には危険もないし、

すぐには理解できないモノだからこそ、

不思議の負の感情で興味をそそられ、つい観てしまうのだ。

 

 

【まとめ】

・不思議の負の感情は進化の《求知欲求》を満たす感情

・危険がないかつ《求知欲求》を刺激する物に対し人は不思議の負の感情が発生する

 

 

 

今回は、不思議の負の感情のため、

少しあっさりだったが、

 

『そういうことか』

 

と納得して貰えたなら幸いだ。

 

負の感情を始め他の記事も、

自分が気になるものには飛び込んでみよう。

 

では、

幾つか記事を紹介しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心理学としての専門的な解説

 

このサイトは上半分は、心理学に興味がない人でも極力楽しめるように、

下半分は専門的な知識を面白いと感じる人用に分けて書いてある。

 

理解しやすい内容を読みたい人は上半分だけがオススメになり、

専門的な内容に興味がある人は、発想力なども上がるので、下半分もぜひ読んでみよう。

 

不思議(謎)の負の感情とは?

不思議の負の感情とは、

「何これ、不思議〜」と言葉で発するときに発生している感情であり、

すぐには理解できないが危険はないと感じたものに対して、興味をもたせ理解するように促す負の感情である。

しばしば「謎」とも表現され、人が謎めいたものに興味をもつのは不思議の負の感情が発生することで、対象に興味を惹かれることが原因となっている。

俗に変わった人を不思議ちゃんと呼ぶことがあるが、不思議ちゃんは、恥ずかしさを感じやすいことから人目を気にせず目立ちたい不思議タイプと、

不思議の感情で物事に没頭する不思議タイプの2種類がいる。

不思議の負の感情の不思議タイプは自分の専門分野をもっているのが特徴であり、血液型も大きく関わってくるので、「不思議ちゃん」と呼ばれる人達が気になる人は次の記事がお勧めだ。

 

具体例

『砂浜で不思議な形の貝を見つけたので手に取ってみた』

→貝がらの形をすぐには理解できないが危険な貝がらではないと感じ理解するために手にとっている

 

『子供が不思議そうに知らない人を眺めている』

→家族以外の他人をすぐには理解できないが危険はないと感じ理解するために観察している

 

『有名な画家の絵画に不思議な感覚を覚え気がついたら見入っていた』

→絵画に対しての不思議な感覚をすぐには理解できないが危険はないと感じ理解するために見入っている

 

『猫が新しいオモチャを不思議そうにいじりながら遊んでいる』

→猫から見て新しいオモチャをすぐには理解できないが危険はないと感じ理解するためにいじっている

 

これらのように興味をもったがすぐには理解できないものに対して危険はないと感じたときにそれを理解するように促す感情となっている。

 

危険は恐怖、安全は不思議

不思議の負の感情は対象が危険でないと判断したときに発生するが、脳内でイメージし危険かもしれないと感じたときに発生するのは[恐怖の負の感情]であり、

興味→危険なしと判断→不思議の負の感情の発生

興味→危険ありと判断→恐怖の負の感情の発生

このようになる。

猫が新しいものを見つけ不思議そうにいじっていたのにいきなりビックリして逃げるのは、

それまで危険はないと感じ不思議の負の感情で理解するためにいじっていたが、オモチャが動いたりし驚き危険を感じて、恐怖の負の感情が発生したので距離をとるようにしたのである。

 

不思議を感じやすいのは長所

UFOや発見されていない生物等(雪男やツチノコ等)の謎に満ちた未知のものに対して強い興味を惹かれる人がいるが、

不思議の負の感情が強く発生しやすい人であり、人類は未知のものを解明し進化してきた歴史があるので、発生しやすいのは長所といえる。

これらのように、不思議(謎)の負の感情とは興味を持ったがすぐに理解できないものに対して、危険はないと感じたときに時間をかけて理解するように促す感情となっている。

 

また、不思議の負の感情を日常であまり除去する必要はないが、不思議の負の感情を含め全ての負の感情を自在に除去できるのが、

潜在能力の一つ「感情の書換能力」である。

進化の《求知欲求》に属する能力のため、進化のために一般の人間にも承継することができるので、興味がある人は、noteというサイトにて電子書籍で出しているのでそちらをご覧いただきたい。

 

「負の感情の書換能力の承継」

 

 

感情の発生起源

顕在意識(大脳新皮質)の発達により脳内でイメージして、

「危険ではないと判断できるようになった」

「それがどのようなものか考えることができるようになった」

これらができるようになったことで、不思議の負の感情は発生するようになった感情だと推察される。

一部の高等動物を除き多くの動物では理解できないものに関して注意深く観察しそれを理解しようという行動は見られず、

恐怖の負の感情から理解できない対象とは距離をとるという行動が見てとれる。

これは大脳新皮質でイメージすることでの判断ができない、それがどのようなものか考えることができないということであり、

人間もまだ動物だった時代は理解できないものに関しては同じように恐怖を感じ距離をとっていたと考えられる。

そこから大脳新皮質の発達により進化して脳内でイメージすることにより危険か判断ができるようになった、またそれが何かを考えられるようになったことから、

危険を感じないものに関しては恐怖の負の感情ではなく不思議の負の感情で時間をかけても理解することを促すようになったと推察される。

これらのことから不思議の負の感情は恐怖の負の感情に比べ後期にできた感情であり、大脳新皮質の発達により危険を判断、またそれについて考えられるようになったことにより、

より《求知承認欲求》を満たすために、できた感情だということが結論として導き出される。

 

負の感情としての性質

【属する欲求】 求知欲求

【行動原理】 承認執着

【欲求 + 負の感情 = 執着】

求知承認欲求 + 不思議の負の感情 = 求知承認執着

 

不思議の負の感情とは、《求知承認欲求》が発生したがすぐに理解できないものに対して、顕在意識(大脳新皮質)でイメージして危険はないと判断したときに、

不思議の負の感情が発生することで、注意深く対象を観察することにより、時間をかけ理解するように促す負の感情である。

また行動原理は《承認執着》であり、《承認執着》は欲求を満たすことを強く促す行動原理のため、

弱く発生しやすい不思議の負の感情でも強くなればなるほど行動の制御を失わせ、《求知承認欲求》を満たすように促す効果がある。

 

また、不思議の負の感情は、恐怖や怒り等とは違い強く発生するのではなく、負の感情を弱く継続的に感じることが多い。

これは対象をじっくり理解することを促すために継続的に負の感情を発生させているのと、

理解するためには、実際に行動するのではなく頭で考えることが必要なので、潜在意識を優位にしすぎないためである。

(恐怖や怒りでは、実際に逃げたり攻撃したり行動することを促すので、強く負の感情が発生し潜在意識優位となる。)

 

負の感情は、頭で考える必要がなく行動を促すものであればあるほど、強く感じて潜在意識を優位にさせ行動の制御を失いやすく、

頭で考える必要のあるものに関しては顕在意識を優位にするために基本的に弱く発生する。

負の感情強 行動(潜在意識優位)↔負の感情弱 思考(顕在意識優位)

不思議の負の感情は後者であり、頭で考え思考を促す必要があることから、顕在意識を優位に留めるためにボーッと弱く継続的に発生する負の感情となっている。

-負の感情(執着)