性格は、その人間の「行動」を表し、
行動は「感情」によって形成される。
そして、
どの感情が発生しやすいかは、
「遺伝情報+記憶」で決まる。
性格・人格・気質の違い
こんにちは、
最瞰主の良縁(みえにし)だ。
この記事では、
感情が人に与える影響について、
そして感情により人の行動や性格がどのように形成されていくかを解説していく。
自分がどの感情が発生しやすいかにより、
どのような性格になるかということも書いてあるので、
ぜひ最後まで見ていって欲しい。
それでは、解説していこう。
「性格」とはどのような感情を感じどのように行動するかを表すものである。
そして、人がどのような感情を感じ行動するかは「遺伝情報+記憶」で決まる。
そのため、性格とは遺伝情報+記憶により発生する感情で決まっていくのである。
「遺伝情報」は先天的にどの感情を感じやすいか、
「記憶」は後天的にどの感情を感じやすくなるかを担っている。
【性格を構成する2つの要素】
・先天的な遺伝情報
・後天的な記憶(大脳辺縁系の海馬+大脳新皮質)
例)
『先天的に楽しさは感じやすいけど面白さは感じ難い』
『先天的に面白さは感じ難かったけど過去すごく面白いと感じ強く面白さの正の感情が発生した記憶により、面白さを感じやすくなった』
先天的な遺伝情報と後天的な記憶によりこのように感じる感情は決まり、改めてこれらの感情による行動が「性格」を表すものとなる。
また、人格はどういう人間かを表すものであり、どういう人間かという情報は、大脳新皮質に保存される記憶によるため、それが人格の元となる。
人格=大脳新皮質の記憶
また、気質は先天的なものを表すため、
気質=遺伝情報
となる。
赤ちゃんに対して、『赤ちゃんの人格は…』とあまりいわず、あくまで行動から『赤ちゃんの性格は…』『赤ちゃんの気質は…』と人がいうのは、
「性格」が感情による行動を表すもの、「気質」が先天的なものだからとなる。
また、「人格」が『人格形成』や『人格が歪む』などと表現するのは、その人間の記憶により変化していくものだからである。
日本語での普段の表現から、
性格=遺伝情報+記憶(海馬+新皮質)
人格=大脳新皮質の記憶
気質=遺伝情報
これらのように定義することができる。
性格に大きく影響する正の感情
性格はどの感情を感じやすいかによるので、それでその人間のおおよその行動なども分かり、傾向が分かる。
正の感情でいえば、まず大前提として正の感情は欲求という行動原理に属する感情となり、「そのままでいいそれを繰り返そう」という性質をもっている。
そのため、楽しいとそのまま繰り返したり、面白いとそのまま見続けたりする。
そして、これら楽しさや面白さを感じやすい人は、性格として同じことを繰り返す傾向が強くなる、ということが分かる。
また、正の感情が発生しているときはその人間の行動は欲求が行動原理となっている。
簡単にいえばイライラや悩んだりといった負の感情の【執着】ではなく、《欲求》により爽やかさだったり心地良さを感じているような行動をとる。
正の感情は、「そのままでいいそれを繰り返そう」という潜在意識からのメッセージとなるので、
過去の正の感情が発生したときと目の前のケースが似たようなときは、記憶から過去のそのときと同じ正の感情が発生することで、「そのままでいいそれを繰り返そう」ということで目の前のケースでも同じような行動をとる。
例)
『過去サッカーをやっていて楽しかった記憶がある』
→バスケを初めてやるときはサッカーのときの楽しかった正の感情が記憶より発生しバスケも積極的にやってみるという行動になる
(正確には、初めてのことをやるときは、記憶より楽しさを感じた後、欲求を発生させる役目をもつ「憧れの正の感情」を感じたりする。)
またそれとは逆で、負の感情は「そのままじゃダメだから行動を変えろ」という潜在意識からのメッセージとなるので、
過去の似たような記憶から不安や嫌い、恐怖などを感じたときは、やるという行動を変え、不安でやめたり嫌いや恐怖で避けたりする。
性格は、先天的な気質によりその場で発生する感情もあるが、
大人になるにつれて記憶が増えることで、これらのように過去の記憶から発する感情により行動が決まっていく。
そして、その記憶により楽しさを感じやすい人は何かに没頭してやり続けたり、嬉しさを感じやすい人は他人に受け入れられる行動を続けたりするので、
同じ感情が発生しやすい人は、傾向として性格が似てくるようになる。
(記憶が個々人で異なるため、性格は似てくるが全く同じとはならない。)
正の感情は3種類に分かれる
性格に影響を与える正の感情は、正確には3つの役割が存在し、次のどれかに当てはまるものとなる。
《承認欲求》の発生→欲求が発生する
《承認欲求》の持続→同じ事を繰り返す
《貢献欲求》の発生→満足し貢献したくなる
この3種類により各欲求は正の感情のサイクルとなり例を出すと次のようになる。
例)
進化の《求知欲求》
[ワクワク感(承認欲求の発生)]→[面白さ(承認欲求の持続)]→[理解感(貢献欲求の発生)]
【[ワクワク感]を感じてどんなことが起こるか知りたいと思い、[面白さ]を感じて知ることを探求し続け、[理解感(納得感)]を感じて理解できたことを進化のために周りにも教える】
このように人は欲求が行動原理の場合、正の感情でのサイクルにより、承認欲求⇄貢献欲求を繰り返すようになり、繰り返す過程でその人は〘幸福感〙を感じられ人生が充実する。
欲求別でも正の感情は分かれるが、最初に書いたように役割別でも正の感情は分かれるため、役割別で性格に与える影響は次のようになる。
《承認欲求》の発生
・憧れ《自己欲求》
・期待《他者欲求》
・ワクワク感《求知欲求》
・希望《生存欲求》
欲求発生の役割をもつので、[憧れ]や[ワクワク感]で何かを始めたり、[期待]して他者に求めるようになったり、新しい物事や人に積極的に触れやすい性格となる。
また、次の《承認欲求》の持続の正の感情を感じ難く、これらを感じやすいと欲求が続かず物事や人に飽きっぽくなる。
《承認欲求》の持続
・楽しさ《自己欲求》
・嬉しさ《他者欲求》
・面白さ《求知欲求》
・開放感《生存欲求》)
欲求の持続の役割をもつので、[楽しさ]や[面白さ]で何かを続け欲求を満たし続けたり、[嬉しさ]で他者に受け入れられる行動を続けたり、
[開放感]で心地良い空間に居続けたり、同じことを繰り返して欲求を満たし続ける行動をとり、何か特定の同じことを繰り返しやすい性格となる。
《貢献欲求》の発生
・達成感《自己欲求》
・感動《他者欲求》、愛しさ《他者欲求》
・理解感《求知欲求》
・安心感《生存欲求》
これらを感じやすいと承認欲求を満たし貢献欲求に変わりやすいので、
[感動]や[愛しさ]、[理解感]で他者を助けたり守ったり何かを教えたり、[達成感]で自分を労ったり、欲求が満たされやすく落ち着いた人間になりやすい。
ただ、満たされやすい反面、大成はしない傾向となる。
(心の成長とは、《承認欲求》の行動が減り《貢献欲求》の割合が増えることを指すので、《承認欲求》が満たされやすいと、落ち着きやすく大人になりやすいが欲求は満たされてるので通常は大成しない。)
正の感情一覧
今度は、正の感情を欲求別に分け各欲求タイプごとに性格を解説する。
先ほどの役割別の解説と合わせるとある程度細かく分析が可能となる。
具体的には欲求は大別して4つ存在し、次のようになる。
自己欲求
アスリート型・リーダー型 達成の《自己欲求》タイプ
このタイプはリーダー気質が強く、性格は人をまとめ引っ張っていく傾向が強い。
何かに憧れやすく達成を求め物事に没頭し、楽しさを感じやすい特徴をもつ。人口の割合では約3%となり少ないタイプとなる。
アスリート、経営者、歩合制の営業職に多いタイプで、幼少期から自分のやりたいことに没頭でき挫折経験が少ない場合はアスリートや歩合制の営業職、
子供の頃に挫折を経験し、諦めの負の感情により【依頼力】の能力が形成されたときは経営者になる傾向が強い。
《正の感情のサイクル》
憧れ(承認欲求の発生)→楽しさ(承認欲求の持続)→達成感(貢献欲求の発生)
【[憧れて]それをやりたいと思い、[楽しさ]を感じてそれを続け、[達成感]を得て自分をねぎらいご褒美をあげたいと思うようになる】
《自己欲求》の正の感情一覧
・憧れの正の感情
・楽しさの正の感情
・達成感の正の感情
・〘幸福感〙の正の感情=達成感or楽しさor憧れ+嬉しさ
(憧れは、何かをやりたいと思ったとき人は大なり小なりこの感情を抱いている。通常は「いいな、これやりたい」程度。)
他者欲求
大衆型・芸能人型 愛情の《他者欲求》タイプ
人口の約80%がこのタイプとなり、最も多い欲求タイプ。性格は人の目を気にする傾向にあり、周りに合わせ他人と同じことに嬉しさを感じやすい。
人生で人と違うことをしたり、何かを成し遂げたいとは思っておらず、何よりも他者に受け入れられることを求め頑張る傾向にある。
小さなことでも嬉しさを感じられ、物事に感動しやすく、サラリーマンに多いタイプ。
また、ほとんどは大衆型で上のようになるが、嬉しさを感じやすく欲求が強まると多くの人に認知され受け入れられたいと思うことから、芸能人を目指したりメディア露出を好むようになる。
《正の感情のサイクル》
期待(承認欲求の発生)→嬉しさ(承認欲求の持続)→感動(貢献欲求の発生)
【他者に受け入れられると[期待]して行動し、[嬉しさ]を感じてそれを繰り返し、[感動]して自分も他者に貢献したいと思うようになる】
《他者欲求》の正の感情一覧
・期待の正の感情
・嬉しさの正の感情
・感動の正の感情
・愛しさ(胸キュン)の正の感情
・〘幸福感〙の正の感情(3種類)
恋愛の愛しさ(胸キュン)+嬉しさ
かわいいの愛しさ+嬉しさ
感動+嬉しさ
(感動は、人は《他者貢献欲求》が発生するとき大なり小なりこの感情を感じている)
(感動+嬉しさ=〘幸福感〙は子供の成長を感じ感動することで感じる〘幸福感〙となる。
また、子供のときに感じる感動+嬉しさは、〘幸福感〙とはならず、親に受け入れてもらい感動することで自分の子供に同じことをするための正の感情となる。)
求知欲求
専門職型・中間管理職型・秀才型 進化の《求知欲求》タイプ
物事に集中しやすく、寡黙なタイプ。性格は、人にあまり関心を抱かず物事に対して興味をもちやすい傾向にある。
ワクワク感で何にでもチャレンジしやすく、面白さを感じやすいので何かに集中することを得意とし、理解感で物事の本質を見極め上達が早い。
専門職や中間管理職、サブリーダーに多いタイプで、幼少期から自分の好きな分野がありその分野に没頭し続けられた場合は専門職、
『自分はバカだから勉強ができない』と感じるなど、自分自身に失望し失望の負の感情により形成される【人間力】の能力をもっている場合は、中間管理職やサブリーダーになる傾向が強い。
人口の約15%が《求知欲求》タイプになる。
《正の感情のサイクル》
ワクワク感(承認欲求の発生)→面白さ(承認欲求の持続)→理解感(貢献欲求の発生)
【[ワクワク感]を感じてどんなことが起こるか知りたいと思い、[面白さ]を感じて知ることを探求し続け、[理解感(納得感)]を感じて理解できたことを進化のために周りにも教える】
《求知欲求》の正の感情一覧
・ワクワク感の正の感情
・面白さの正の感情
・理解感(納得感)の正の感情
・〘幸福感〙=理解感or面白さorワクワク感+嬉しさ
生存欲求
アーティスト型・天才型 自由の《生存欲求》タイプ
感情の赴くままに行動する傾向にあり、何かに縛られることを嫌うタイプ。性格は、感情を一番表に出しやすく、変な行動もあまり気にしない。
思いつきで行動することを好み、自由気ままに生きることを望む。
アーティストや自然を好む人間に多いタイプで人口の約2%と一番少ない。
子供の頃から自由に生き〘自己開放感〙が高い場合は歌手などの音楽家を始め、画家やデザイナーなどのアーティスト、またお笑い芸人、
〘自己開放感〙が低く絶望の負の感情により形成される【発想力】が高い場合は、脚本家や研究所などの表に出なく、発想力が必要な仕事をすることが多い。
《正の感情のサイクル》(計3つに分かれる)
【自由の《生存欲求》】
希望(承認欲求の発生)→開放感(承認欲求の持続)→安心感(貢献欲求の発生)
【生きられる・自由になれるという[希望]をもち、その状態になると[開放感]の心地良さでそれを続け、[安心感]を感じて自分の人生に貢献したいという活力が湧いてくる】
自由の《生存欲求》の正の感情一覧
・希望の正の感情
・開放感の正の感情
・安心感の正の感情
・〘幸福感〙=安心感or開放感or希望+嬉しさ
【生命(1)の《生存欲求》】
空腹感(承認欲求の発生)→おいしさ(承認欲求の持続)→満足感(貢献欲求の発生)
【[空腹感]を感じ食べ物を求め、食べられると[美味しい]と感じ食べることを続け、[満足感]を感じて自分の人生に貢献したいという活力が湧いてくる】
生命の《生存欲求》の正の感情一覧
・空腹感の負の感情
・おいしさの正の感情
・満足感の正の感情
・〘幸福感〙の正の感情(2種類)
おいしさ+嬉しさ
満足感+嬉しさ
(例外的に脳幹からなる《生存欲求》は最初に負の感情を感じて承認欲求が発生する)
【生命(2)の《生存欲求》】
気持ち悪さ(承認欲求の発生)→気持ちよさ(承認欲求の持続)→スッキリ感(貢献欲求の発生)
【[気持ち悪さ]を感じスッキリしたいと思い、スッキリしようと行動することで[気持ち良さ]を感じてそれを続け、[スッキリ感]を感じて自分の人生に貢献したいという活力が湧いてくる】
生命の《生存欲求》の正の感情一覧
・気持ち悪さの負の感情
・気持ちよさの正の感情
・スッキリ感の正の感情
・〘幸福感〙の正の感情(2種類)
気持ちよさ+嬉しさ
スッキリ感+嬉しさ
(例外的に脳幹からなる《生存欲求》は最初に負の感情を感じて承認欲求が発生する)
因みに、脳幹の《生存欲求》が強いタイプは格闘家や自衛隊など生物として強さを求める傾向が強い。
今回の記事はかなり長かったが、最後まで読んで楽しんでもらえただろうか?
このサイトは、君達の脳を進化させ、感情をコントロールすることに理解と嬉しさを感じ、幸せを沢山感じてもらうためのサイトだ。
ぜひ、様々なことを学んでいってもらえたら幸いだ。