「なるほど」と思ったときや、
「そういうことか」と物事を理解したとき、
理解感の正の感情により強く進化を促すNo.1の資質、
〘自己探求感〙が形成されている。
理解感の正の感情とは?
こんにちは、
最瞰主の良縁(みえにし)だ。
この記事では、理解感の正の感情について解説していこう。
あまり馴染みがない単語かもしれないが、納得感ともいい、『そういうことか』と感じたときに人はこの理解感の正の感情が発生している。
そして、この理解感は〘自己探求感〙という自分の進化を強く促す、自己肯定感のような自己感を高める感情となっている。
そのため、各分野のNo.1の人はほぼ例外なくこの〘自己探求感〙が高い。
それでは、〘自己探求感〙を高める理解感の正の感情について解説していこう。
理解感(納得感)の正の感情とは、
『なるほど』
『そういうことか』
と思ったときに感じる、物事を理解できたり納得できたときに発生する正の感情である。
物事を理解できたときに発生することで、この理解感の正の感情は次の2つの役割を担っている。
・自身の進化を促す〘自己探求感〙を高める
・「それを知りたい《求知承認欲求》」を完全に満たし「理解できたことを周りに教えたい《求知貢献欲求》」に変える役割をもつ
それでは、章に分けてそれぞれを解説していこう。
強く進化を促す〘自己探求感〙
まず、一つ目は理解感の正の感情が発生することで、進化を促す〘自己探求感〙が高められること。
例えば達成の自己欲求の自信と呼ばれる〘自己効力感〙は、達成感の正の感情が発生することで『よしっ、できた』と感じ、それで自信を高められる。
それと同じように、進化の求知欲求の〘自己探求感〙は、
理解感の正の感情が発生することで『なるほど、そういうことか』と感じ、それで自身の進化を促す〘自己探求感〙を高められる。
理解感の正の感情を感じているとき、「自分は物事を理解し進化ができる人間だ」と感じることから、自身の進化を促す〘自己探求感〙が高まっているのである。
(進化と聞くと身体的な変化を想像するかもしれないが、身体的な変化の元になっているのが進化の求知欲求であり、物事を理解するとき人はわずかながらも進化している。)
この〘自己探求感〙は〘自己効力感〙(自信)の『自分は達成できる』という感覚のように、『自分は進化できる』という感覚のため、
強く進化を促すことから各分野のNo.1は、ほぼ例外なく〘自己探求感〙が高い人間がなっている。
No.1になれる資質〘自己探求感〙
〘自己探求感〙は自身の進化を強く促すことからNo.1になれる資質であり、各分野のトップの人達は〘自己探求感〙が高い。
〘自己探求感〙は《求知欲求》に属する自己感のため、一番強められるのは、秀才型の《求知欲求》タイプとなっている。
また、〘自己探求感〙が高い人の特徴の一つに、自身の進化に意識を集中するため寡黙になりやすいというものがあり、
自分自身に意識を常に集中しているため、あまり表情豊かに喋るということは少ない。
〘自己探求感〙は、自分の好きな分野を通して自身の進化を強く促すため、何か一つのことを極めたいと思っている人にとっては必須の自己感となる。
理解感は《求知承認欲求》を完全に満たす
理解感の正の感情のもう一つの役割が、それを知りたいという《求知承認欲求》を完全に満たし、今度は理解したことを周りに教えたくなる《求知貢献欲求》に変える役割である。
『なるほど』『そういうことか』と感じたときに《求知承認欲求》を完全に満たす理解感は発生していて、人が理解感を感じるときは、主に次のようなときがある。
・ネットで調べ物をしていて理解できたとき
・クイズ番組で正解が分かったとき
・他人に納得できる説明をされたとき
・勉強で分からない事を理解できたとき
そして、これらのとき人は《求知貢献欲求》に変わることで、理解できたことを周りにも教えたくなるのである。
ネットで調べ物をしていて理解できたとき、
『これってこういう事だったんだって』
と周りに教えたり、
クイズ番組で正解が分かったときに正解をいいたくなるのは理解感が発生して《求知貢献欲求》になっているからとなる。
また、授業で先生の解説が上手いなど、他人に納得できる説明をされると、
『これってこういう事みたいだよ』
と周りの友達に教えたくなる。
勉強で分からないことを理解できたときは、周りに教えるというアウトプットではなく、ノートに書くというアウトプットを行なっていて、
それで《求知貢献欲求》による行動をしているため、勉強で理解した内容をノートに書いて満足できる。
(よく勉強はインプット⇄アウトプットといわれるがその原理は《求知欲求》のサイクルであり、感情と紐付けば紐付くほど記憶は定着しやすいため、先生に教えられたり教科書を読んだりして《求知承認欲求》を満たす。
そしてノートに理解した内容を書いて《求知貢献欲求》を満たす、この理解感の正の感情でのインプット⇄アウトプットが記憶に残りやすいため、勉強等はこの行為が多い。)
進化の《求知欲求》のサイクル
《求知承認欲求》(インプット)⇄《求知貢献欲求》(アウトプット)
〘自己探求感〙を高める方法
〘自己探求感〙を高めるには、本来は《求知欲求》のサイクルを回すことだが、意図的に高める方法が存在する。
まず、《求知承認欲求》⇄《求知貢献欲求》の《求知欲求》のサイクルは、正確には正の感情のサイクルで、
ワクワク感の正の感情 → 面白さの正の感情 → 理解感の正の感情
となっており詳しくは次のようになる。
ワクワク感(承認欲求の発生)→面白さ(承認欲求の持続)→理解感(貢献欲求の発生)
〘自己探求感〙を高めるには、理解感の正の感情を感じればよく、理解感の前段階であるワクワク感や面白さを感じることが重要となってくる。
ワクワク感や面白さを感じるには、自分でいつもワクワクしていたり面白さを感じていることがあればそれでよく、
無ければ本や映画、動画などでワクワク感や面白さを感じる。
そしてワクワク感を感じているときに、「面白い、そして理解した」と心で呟く。(声に出す必要はない)
面白さを感じているときは、同じように「理解した」とだけ心で呟く。
実はこれだけで、強い感情ではないものの理解感の正の感情を潜在意識に発生させることができ、
これにより意図的に《求知欲求》のサイクルを回せ、〘自己探求感〙を高めることができる。
原理としては、顕在意識の声により潜在意識に意図的に感情を発生させることができるので、それにより自己感を高められる。
理解したときに感じられる理解感と聞いて、いまいちピンとこない人は、
理解感の正の感情を感じにくいことから〘自己探求感〙は低いと思うので、この方法を使って意図的に高めてみよう。
如何だっただろうか?
自分は全ての自己感が高いが、それが能力にも繋がっているので、自己感は自分の人生を充実させるためにもとても大切な感覚となっている。
特に自分の好きな分野がある人は、それを通しワクワク感や面白さを感じることで意図的に〘自己探求感〙を高めてみて欲しい。
心理学としての専門的な解説
【属する欲求】 求知欲求
【行動原理】 求知貢献欲求
【進化の《求知欲求》の正の感情のサイクル】
ワクワク感(承認欲求の発生)→面白さ(承認欲求の持続)→理解感(貢献欲求の発生)
[ワクワク感]を感じてどんなことが起こるか知りたいと思い、[面白さ]を感じて知ることを探求し続け、[理解感(納得感)]を感じて理解できたことを進化のために周りにも伝える
正の感情のサイクルを通して承認欲求⇄貢献欲求のサイクルを繰り返すようになり、〘幸福感〙に到達できる。
【欲求のサイクル】
《求知承認欲求》⇄《求知貢献欲求》
物事を探求し理解したい《求知承認欲求》(ワクワク感、面白さ)⇄理解できたことを進化のために周りにも伝えたい《求知貢献欲求》(理解感、幸福感)
【自己感】
〘自己探求感〙…[ワクワク感][面白さ][理解感]の正の感情がまじり合い持続する感覚
「理解感の正の感情」は、《求知承認欲求》を《求知貢献欲求》に変えるのと、〘自己探求感〙を高めるという2つの役割をもつ大切な正の感情となる。